[LB指数レポート] 月次レポート 2020年6月度(3回東京・3回阪神・1回函館)

「Good!」勝利馬を中心に6月を振り返る。2歳戦序盤の重要度は近年増し続けており、今年もこの時期から活躍馬が現れるはずだ。

「Good!」勝利馬

「Good!」は勝ち馬の指数値上位16%を目安にしている。本来は「Good!」の上に上位2.5%級の「Excellent!」があるが、ここではまとめて「Good!」としている。

「Good!」の目的は「能力への高い信頼度」を証明することにある。もちろん指数が低い馬でも強い勝ち方をした馬や、伸Sに代表される上昇度が高い馬は活躍する可能性があるが、活躍する確率という点では「Good!」が最上位だ。

※LB指数基準値はこちら

「Good!」勝利馬(新馬)

「Good!」=83以上
20年6月平均指数=78.1(クラス基準値=75)

今年は「Good!」勝利馬が9頭もいる。前年は5頭で17年と18年は2頭ずつだから、例年より明らかに多い。その要因は指数の低くなりやすい伸Sが少なかったため、新馬戦の平均指数が例年より3程度高くなったことがあげられる。今年は新馬戦から能力を出してくる馬が多かったということだ。
(17~19年伸Sシェア14.0%・20年伸Sシェア9.5%)

それが良いのか悪いのかと言われれば一長一短だろう。3歳春をゴールとした中長期的な視点では伸びしろ残しの方が心強いが、短期的な序盤戦を予測するためには、ある程度能力を出してくれていた方が有利ではある。

序盤の予測という点では、函館2歳Sを見据えそうなモンファボリ(★9)・フォドラ(★8)・ブルースピリット(★7)・ディープエコロジー(★6)、小倉に進みそうなヨカヨカ(★7)が、それぞれの上位候補となりそう。

クラシック路線は「Good!」&圧勝ダノンザキッド(★8)、上昇度高い伸Aシュヴァリエローズ(★7)が牡馬では上位。牝馬は「Good!」&圧勝フラーズダルム(★8)と、不良馬場を勝ちきったユーバーレーベン(★7)の底力を評価したい。

参考:過去3年同月「Good!」勝利馬(現3~5歳世代)

「Good!」勝利馬(未勝利)

「Good!」=86以上
20年6月平均指数=82(クラス基準値=79)

新馬同様平均値は3程度高い。新馬と違うのは伸Sシェアが高いのに平均値が高いこと。ただ母数が少ない上に、ジュラメント(★5)が勝った27日東京1Rがごっそり伸Sだったので適正な伸Sシェアと言えず、さらに突き抜けた数字のゴールドチャリス(★9)が平均値を引き上げており、要因を指摘する決め手を欠く。

そのゴールドチャリスはスプリント色が強そうだが、時計も指数も良い。序盤戦で結果を出すだろう。

参考:過去3年同月「Good!」勝利馬(現3~5歳世代)

「Good!」以外の注目勝ち馬

馬名レースとLB指数短評
メイショウイチヒメ(★5)27日阪神5R新馬1着54S伸S+差し切り
スライリー(★6)27日東京5R新馬1着81D新馬80以上
ブルーシンフォニー(★7)21日東京5R新馬1着77A出遅れ&直線壁
ラヴケリー(★7)13日函館6R新馬1着80A新馬80以上
ノックオンウッド(★6)13日東京5R新馬1着81C新馬80以上
アスコルターレ(★7)7日阪神5R新馬1着80A新馬80以上
サトノレイナス(★6)7日東京5R新馬1着69S伸S+差し切り
ダディーズビビッド(★6)6日阪神5R新馬1着80B新馬80以上

勝ち馬以外の注目馬

馬名レースとLB指数短評
カスティーリャ27日阪神1R未勝利2着93D「Good!」走破
ステラリア27日阪神1R未勝利3着91C「Good!」走破
ストーンフェンス28日函館5R新馬2着84D「Good!」走破
ドナタイフーン27日函館5R新馬2着84C「Good!」走破
コパノキャッチング27日函館5R新馬3着83B「Good!」走破
ブレイブライオン21日阪神5R新馬2着83A「Good!」走破
グアドループ14日東京5R新馬2着83B「Good!」走破
モントライゼ13日阪神5R新馬2着86B「Good!」走破