[LB指数ランキング] 19-20クラシック編 2020/05/17版 ダービー・オークス出走予定のランカー短評(新規ランクイン馬なし)

牡馬クラシック編

ランカーからのダービー出走予定馬は、コントレイル・サリオス・ガロアクリーク・レクセランス・ダーリントンホール・ビターエンダー・サトノフラッグ・コルテジア・ヴァルコス・ヴェルトライゼンデの10頭。

コントレイルは東スポ杯107C・ホープフルS101D・皐月賞113Cのいずれも「Good!」勝利。クラシックを含む「Good!」3連勝は、アーモンドアイですら達成できなかったLB指数史上未開の地を開拓。また、ダービーを108以上で勝てば、15年ドゥラメンテ以来の春2冠「Good!」勝利に加えて、4戦連続「Good!」勝利と記録を伸ばすことになります。

サリオスはサウジRC108Bが「Good!」勝利、朝日杯は伸F中心がたたって100Fと「Good!」未達、皐月賞2着112Dは「Good!」走破でした。ただ朝日杯は「Good!」に1足りないだけなので、3戦連続「Good!」のコントレイルとほぼ互角の能力。皐月賞の敗戦でマウントを取られてしまいましたが、まだ勝負付けが済んだとは言い切れません。

サトノフラッグは皐月賞5着104E。弥生賞101Dから持久型伸Eで自己ベスト更新は、確かなパワーアップ。皐月賞より低い指数の決着になりやすいダービーで、差を詰めてくる可能性は十分あります。

ダーリントンホールは新馬1着86Bと共同通信杯1着103Bが「Good!」勝利、葉牡丹賞3着103Fが「Good!」走破です。瞬発戦だろうが持久戦だろうが安定して高い指数を出せることが強味。総合力はかなり高い次元でまとまっているので、ハマったら一発があるかも知れません。

ガロアクリークはスプリングS103S「Good!」勝利から皐月賞3着107D。伸Sを削ってしっかり上積みしたあたり、急速に強くなっています。芝2400m以上で連対実績があるキンシャサノキセキ産駒はわずか一頭ですが、そもそも出走の母数が少なく、重賞では出走自体が初。前例がないだけに不安は大きいですが、キンシャサノキセキの評価を変えかねないという点でも楽しみが大きい。

ヴェルトライゼンデはスプリングS2着101S→皐月賞8着103E。ホープフルS2着99Dも合わせて能力は世代トップレベル。瞬発型伸Sでも持続型伸Eでも同程度の数字を出せるのですが、どちらにしても勝る相手がいるのが悩みどころ。意外にもこれまで「Good!」走破実績がないことが影響しているのかも知れません。一角崩しにはもうワンパンがほしい。

ヴァルコスはゆきやなぎ賞1着104D「Good!」→青葉賞2着101Dと2400mで指数を上げてきました。青葉賞2着101Dは18年ダービー4着105Bエタリオウと同じで、現状指数6位タイと上位。距離実績を生かして好走を狙えるポジションにいると思います。

ビターエンダーは共同通信杯2着103Bの「Good!」走破とプリンシパルS1着101Bが自己上位指数。東京コースのスローで数字が上がりやすいタイプ。皐月賞14着99Fもこの馬なりに悪くありませんが、好走するためにはスロー先行が必須でしょう。

コルテジアはきさらぎ賞1着101Aの直線トップスピードがなかなか。力勝負の皐月賞は後方から7着104Dと差を詰めるだけで精一杯でしたが、スロー先行なら注意しておきたい一頭です。

レクセランスはすみれS103Cの「Good!」を含むデビュー3連勝。その勢いで挑戦した皐月賞は後方から差を詰めただけでしたが、102D走破でこの馬なりのパフォーマンスはできました。ただ、他のランカーと比べて良くも悪くもバランス型。瞬発力だったり持久力だったりの一芸がないあたり、一発の魅力を欠きます。

牝馬クラシック編

ランカーからのオークス出走予定馬はクラヴァシュドール・スマイルカナ・デゼル・ウインマイティー・マジックキャッスル・デアリングタクト・チェーンオブラブ・アブレイズ・ウーマンズハートの9頭。

デアリングタクトが勝った桜花賞は、強い前傾ラップの影響で指数が参考にならない競馬になってしまいました。ただ全馬バテてしまうほどタフな流れの中で唯一伸びてきたように、体力は相当。加えて自己ベストのエルフィンSは101Cで圧勝。クラシック本番までのオープン重賞クラスをこのレベルの指数で圧勝する馬は間違いなく強い。絶対的な存在ではありませんが、無敗の2冠馬誕生を期待させるだけのインパクトはあります。

デゼルはスイートピーSを上がり3F32.5秒の末脚で一閃。瞬発型伸S高指数の103Sが示す通り、切れ味と伸びしろは一級品です。本番では切れ味が削られるはずですが、削られたぶん底力に結びつけることができれば、活きの良さで逆転候補筆頭でしょう。

クラヴァシュドールは2歳時の指数でトップを張る素質馬。伸Fの体力勝負になった阪神JFと桜花賞では勝ち馬に水を開けられていますが、「好時計・高速上がり・高指数」の3点セットが揃ったサウジRCと同じ東京コースがプラス材料です。

桜花賞3着スマイルカナ。レースの上がり3Fが38.1秒の消耗戦を逃げ粘り。フェアリーSは逃げて突き放す競馬で104Dの「Good!」勝利。積極策で強い。高速上がり勝負は避けたいので、逃げ先行から上がり3F35.0秒前後決着のレースメイクをしたい。

マジックキャッスルはファンタジーS102Eで見せた一貫スピード能力が最大の持ち味。クイーンCでは指数平凡とはいえ切れ味でミヤマザクラに迫ったように「かなり脚が早い」ことは確か。

忘れな草賞を103Aで勝ったウインマイティー。スローペースを好位後ろ3列目からスルッと抜け出した切れ味は、数字的になかなか。

フラワーCを12番人気の伏兵ながら98Fで制したアブレイズ。持久型伸Fで当時のクラス基準値をクリアしたように相当タフ。

新潟2歳S98Sの「Good!」勝利でクラシック戦線をリードしたウーマンズハートは、阪神JF4着87F以降、チューリップ賞6着90C→桜花賞16着67Fと指数も成績も低迷。活躍した新潟と同じ「左回りで直線が長い」東京に替わってどうか。

チェーンオブラブは赤松賞4着93A、フェアリーS2着100Bの切れ味がまずまず。しかし、チューリップ賞9着86Cで持ち味の切れ味不発だったことが、桜花賞11着74Fよりも気がかり。

ランクイン条件

  • 牡馬芝1600m以上・牝馬芝1400m以上。
  • 重賞・オープン勝利馬。重賞は2着馬まで。
  • 上記を満たした上位18頭(18位タイ)

赤文字=先週からのランクイン馬。
太文字=オープン重賞基準値以上。
★マーク=オープン重賞「Good!」以上。